2016年11月27日日曜日

チューブラーにはリムテープ? リムセメント?

またありがちな話題です。

自分は初めてチューブラーを実装し暫くはMIYATAのリムテープを使用していました。事前にテープか、セメントか、を調べた上でリムテープの方が楽そうと思っての事です。
しかし暫くしてからリムセメントに興味が沸き始めてからは思いっきりリムセメント派になりました。

結論から言うと一長一短です。
そりゃもうチューブラーかクリンチャーかって話題位に一長一短です。
自分の性格的にリムセメントの方がマッチしていたってなだけですね。

お終い。



という訳にもいかないので双方のメリットとデメリットを体感レベルでまとめてみました。
基本的にコンチネンタルのタイヤしか使ってないので他社の場合と食い違ってる場合があります。



まずはMIYATAのリムテープから。

メリット
・新品のチューブラーでも比較的楽にしかも即日ホイールに嵌める事が出来る。
・そしてそのまますぐ使用出来る。
・嵌めた後のセンター出しなどはほぼやる必要は無い。(確認はして下さい)
・指やホイールが汚れない。臭いも無い。
・貼るだけなのでお手軽。
・出先でのパンク用に持ち運びが出来る。(場合によってはデメリットにもなる)
・剥がしたテープは暫くグニグニのおもちゃになる。

思い出す限りのメリットはこんな感じです。
何より一番でかいメリットは新品タイヤを即日嵌めてすぐ使用出来る点では本当に優秀です。リムセメントの方にも書こうと思いますが、通常新品のチューブラータイヤは接着剤の無い状態でホイールに嵌め少なくとも3日は放置し伸ばす方法を推奨し、更に接着後は1日乾燥させる事も推奨されています。(少なくともコンチでは)
実際には律儀にそういうのを守らなくてもシクロクロスでもしない限り大丈夫だと思いますけどね。
ただしタイヤを伸ばす事はコンチタイヤでは非常に重要で上位のタイヤ(コンペや4000sⅡ等)は新品だと長時間格闘の末、親指を犠牲にしてようやく嵌る感じに硬いし小さく作られています。なのでリムセメントは一発で成功させないと塗り直し作業が出てくるのでタイヤを伸ばすというのは非常に重要な儀式なのです。
一方のリムテープは一度薄ビニールの上にタイヤを嵌めるので繰り返しやり直す事も可能ですし、ちょいと力技で嵌めても薄ビニールの上で滑ってくれるので簡単に嵌める事が可能です。
そしてセンター出しも空気を入れて行けば勝手に真ん中に来るので時間を取られる事はありません。

デメリット
・ホイールから剥がすだけでも一苦労。
・出先でタイヤ交換を想定したらダントツでメンドクサイ。
・タイヤを剥がす度にホイールとふんどしに残ったテープを剝がさないといけない。
・上記のせいでメンテナンス性は皆無。とまでは言わないが、クリンチャーやチューブレス、勿論リムセメントのチューブラー等も含めてすべてのタイヤのメンテナンス性の中でずば抜けて最下位。
・使いまわしは出来る、剥がす必要は無い、みたいな事を書いてる所もありますが、テープが残ってるとタイヤの真円度が極端に変わるので乗り心地が最悪になると思います。(乗ってはいないが嵌めるのは実体験)
・テープを剥がすのに小一時間、指へのダメージもある。ドライヤーを使うと楽にはなるけど…、それならリムセメントを使っておけばいいんじゃね?
・メリットにある出先での云々に関してもリムセメントなら接着剤を携帯する必要が無い。
・雨の日に乗ると結構緩む。剥がれた事は無いけど。
・20m買ってもホイール10本分、セットで5台分なのでコスパが悪い。

つまりメンテナンス性が全くありません。
この一言に尽きる。



続いてリムセメント。

メリット
・2回目以降のタイヤ嵌めならすごく楽。
・ホイールから剥がすのも楽。
・出先のタイヤ交換は数分で終わる。
・定期的に残ったセメントを取る必要はあるがテープみたいに毎回必要では無い。
・残ったセメントは比較的ぺりぺり剥がれるので苦労しない。
・200g缶で少なくとも10本以上は使用出来るし、海外輸入を視野に入れれば安価で購入出来るのでコスパがいい。(コンチのセメントの場合)
・重量が数グラム程度なので少しでも軽量を考えるクライマーならリムセメント推奨。
・雨でも大丈夫。

メンテナンス性の高さがいいですね。
一度嵌めてしまえばタイヤが伸びるので以降は本当に楽に嵌める事も剥がす事も出来ます。テープを剥がす必要が無いだけで1時間以上のタイムロスが無くなると思いますね。
出先のタイヤ交換もホイールに残ってるセメントと予めタイヤに塗ってあるセメントだけでも十分に接着するので余計な接着剤を携帯しておく必要もありません。

デメリット
・臭い、汚れる。
・新品のタイヤは伸ばす必要がある。(最低3日、自分はいつも1週間)
・タイヤを嵌めた後にセンターを出してあげる必要がある。
・作業全般的に乾燥との時間戦いになるので慣れが必要。
・一度失敗するとセメントの塗り直しが必要。
・接着後乾燥させる必要がある。(24時間以上推奨だが出先でのタイヤ交換や経験上から言うとほぼ乾燥の必要は感じない)
・セメントを塗るのはちょっと手間。
・使用後しっかりキャップをしないとすぐ揮発し固まるので注意が必要。

大きなデメリットと言えば散々言ってる伸ばし期間が必要な事ぐらい。
初めに一長一短とは言ったものの正直テープの良さがあまり伝わらない内容になった気がしないでもない…。
個人的に言えば初心者問わずセメントの方を推したいです。
ただやっぱりある程度慣れて初めてセメントの方が楽かな?って感じる面もあるので敷居はテープの方が低いかもしれませんね。

2016年11月20日日曜日

クリートのお話

シマノのSPD-SLに使用されるクリートは3種類あるのはご存知の通り。
でもどれがいいのかなんて正直分かりませんよね?
ハッキリ言ってしまえばどれでもいいって言うのが答えですが身も蓋もないので少しだけ使用感をまとめてみたいと思います。

以前にも似たようなの書いたような?書いてない様な…?

まあさて置き…。

まずは誰もが初めに着けているであろう黄色クリート。


その前にクリート毎の違いについて書こうかと思ったけどそんなの調べればいくらでも出てくるので別に書かなくてもいいですね。

黄色クリートは先に書いたようにほぼ初心者はつけているであろうクリートです。
ロードに乗り始めはみんなポジションが定まっていないので、その分のストレスをクリートで吸収するわけですね。なのでその分ペダルへの力の掛かり方は悪くなります。
具体的な数値とかはパワーメーターを持っているわけでは無いので語れませんが、青や赤を普段から使用している人からするとちゃんとクリートが嵌ってないとかボルトが緩んでるのでは?と不安を覚える位にはふり幅があるので、力の掛かり方やペダリングフォームを気にし始める頃には真っ先に交換されるパーツだと思います。と言うより交換した方がいいです。

よくクリートは初めから青がいいとか言われる事がありますが、それはペダリングに変な癖がつく前にある程度矯正してしまった方がいいという意味で言われている事です。
自分の意見としては間違ってはいないが、ちゃんと自分のスキルに合わせて交換する事をお勧めしたいですね。ハッキリ言うとポジションやペダリングフォームが余り定まっていない頃から青や赤にすると膝へのダメージが半端ないです。(経験談)
長くロードと付き合うには自分のペースでパーツのアップグレードを進めていく事が大事だと思ってます。
勿論自分が納得の上で交換する時は全力で青にする事をお勧めします。

次いで青クリート


まずフローティング角が変わる事で走りが変わるのか?という疑問はあるはずです。
個人的に言えば変わると思います。ポジションがある程度洗練されペダリングもスムーズになり始めた頃合いにクリートがブレブレだと思った以上に速度は出ません。大げさかと思われそうですが変えてみると実感します。
変えてみて実感が無かったって人は恐らくもう寸分の狂いもなくきれいなペダリングが出来ている証拠ですが、逆にそこまで完璧なら赤に行ってるレベルだと思うので黄に留まっていないのではないでしょうか?
立ち位置的には中途半端な青。個人的には黄と赤だけで十分なのでは?なんてよく思ってますが、そこはユーザーの好みの問題で青には青の良さがあると思います。あまり思いつかないけど…。
ステップアップとしての通過点という認識ではありますが、多少のブレがあった方が好きという人もいるでしょうし、とりあえず青にしとけば初心者には見られない?的な、そんな立ち位置ですかね。
散々交換には賛成と言っておきながら、中途半端な奴みたいに言ってはいますが、やはり力の伝わり方がかなり変わってくるのも事実で何より全力で踏んだ場合、ダンシングした時などにその差をはっきりと感じるはずです。

最後の赤クリート


赤になるとガチ勢っぽい感じがしますね。
でも行きつく先は誰もが赤だと思います。好みの差はあるでしょうけど。
ここまで書いてたら大抵はもう言いたい事分かるよね??
凄くよく漕げる。慣れないと膝が痛くなりやすい。体感だけどヒルクラしやすい。
たまーに青でもいいかなーって思う時もありますが、使い始めると赤以外はあり得ませんね。それ位安定して出力出来ると思います。

赤が凄く適当になりましたが、同じことの繰り返しを書く事になりそうだと考えたら簡潔にならざるを得ない感じになりました。

クリートの選択は好みの問題が大きいかもしれませんが自分のスキルに合わせて使う事が大事だと思いますが、黄だから初心者だとか赤だからガチとかではなく各々のスタイルがあるのでそれも踏まえた上で選択するのがベストですね。

ここまで書いておいてじゃあ何がいいんだよ?ってなりそうなのでハッキリと言わせてもらうと自分は赤をお勧めします。
勿論今すぐにお勧めなのか、後々お勧めなのかは人それぞれだと思うのですが赤にしておいて損は無いですね。
但し慣れないと膝に結構ダメージが来ると頭の隅に置いておいてください。

レースに出てもみんながみんな赤では無いし、黄の人もいっぱいいますので慌てて変える必要は全くありません。(自転車パーツとしては)安い値段で買えるのでお試しとして買い揃えてみるのもいいかもしれませんね。

2016年11月5日土曜日

チューブラー交換の御供 MOST チューブラー用タイヤレバー

普段からチューブラーを愛用しているのでメンテナンスの際には必ずタイヤを外す事になります。
知っての通りクリンチャーと違いリムに接着されているので剥がさないとイケません。慣れてしまえば手だけでも剥がせる様にはなりますが「MOST チューブラー用タイヤレバー」を使えばクリンチャーよりも速く剥がす事が可能になります。



MOSTはピナレロでお馴染みのパーツメーカーですね。

タイヤレバーはクリンチャーでお馴染みのアイテムです。
そこからチューブラー用となるとかなり限定され数える程度しか種類が無いと思われます。
他社の物は使ったことがなく使用感の比較は出来ませんのでMOSTのタイヤレバーだけをまとめたいと思います。

まず何よりも分厚い作りです。
よっぽど硬いセメントでも使ってない限り壊れると言う事は無さそうです。頑丈さで言えばまっさらのコンチタイヤを無理やりはめる事が出来る位には頑丈です。
剥がす際もタイヤとリムの間に突っ込んでそのままタイヤに沿って動かせばバリバリ剥がせます。なのでホイールをフレームから外してタイヤを剥がすまでに3分も掛からないです。もしかしたら1分も掛からないかもしれません。
頑丈ではあるものの素材自体はリムを傷つける事はない素材なので多少乱暴に扱ってもホイールを痛める事はありません。

このアイテムのおかげで快適なチューブラー生活を送れていると言っても過言ではない位に今は必須になっています。

我々ホビーユーザーにとってチューブラーの作業性の悪さのせいで不人気とまでは言いませんが使ってる人は少なく、自転車界としても少しずつですがクリンチャーの流れになって来ているみたいですが、チューブラーが根絶するかと言われるとそうではないと思います。
チューブラーにはチューブラーの良さがありメリットがあり、デメリットもあります。このレバーはデメリットを少なくしてくれるので、チューブラーには興味があるけどメンドクサイんでしょ?って人にはお勧めできる商品ですね。
その前にチューブラー用のホイールがお高いので手が中々出せない人が多いって事は棚上げで…。